
大野長一郎(おおの ちょういちろう)氏は、石川県珠洲市に拠点を置く株式会社ノトハハソの代表取締役であり、県内で唯一の専業炭焼き職人です。1971年創業の大野製炭工場を継承し、2003年に代表に就任。その後、2021年に法人化し、現社名に改称しました。同社は、茶道用の高品質な「菊炭」やBBQ用炭、囲炉裏・火鉢用の炭、さらには土壌改良材など、多様な炭製品を製造・販売しています。
https://www.noto-hahaso.com/

大野氏は、持続可能な炭焼き文化の継承と地域活性化を目指し、クヌギの植林を通じた「炭やきビレッジ構想」を推進しています。また、金沢大学の「里山里海SDGsマイスタープログラム」を修了し、里山の保全と地域づくりにも尽力しています。株式会社ノトハハソの取り組みは、国際的な生物多様性保全地域(OECM)としても評価されています。
能登半島地震により、炭焼き窯が大きな被害を受け、生産活動に深刻な影響が出ています。特に2024年1月の地震では、窯の全壊や工場の基礎部分の地割れなどが発生し、再建が急務となっています。これを受けて、地震に強い新しい炭焼き窯の開発を行い震災からの再建を目指す取り組みが進められています。

生命を繋ぐこと。
人と自然の恵みに感謝して生きていくこと。
現代の人々が忘れてしまわぬよう
時をかけて山を育てていく。
時をかけて炭を育てていく。
ひとつひとつの仕事が未来に繋がっていく。
そんな生業と仲間たちと共に生きていきたい。
株式会社ノトハハソ
代表取締役 大野 長一郎
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